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心と体の痛みのお部屋 管理人エリーの日記です。


by elly_mylove
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正しい鞭打ち治療について

私のホームページは、ほとんどが検索エンジンからいらしてくださるお客様なのですが、調べてみるととかなりの方が、
「鞭打ち症」というキーワードでお越しくださっています。
先日心療整形外科のブログを読んでいたら、ふっと思い至ることがあったので、

「いったい鞭打ち治療はどうするのが一番正しいのか」

トラックバックしてみたいと思います。




Muscle knots cause most of the world’s aches and painsのリンク先の記事を読んでいたら、このセンテンスが目に留まりました。

Injuries in general cause protective spasm around adjacent joints to limit movement. This often becomes chronic, and the muscle develop trigger points due to the constant overstimulation.


一般に怪我をするとすぐ近くの関節にprotective spasm が起こります。
これはよく慢性になることがあり、筋肉は過剰な緊張が続くことによってトリガーポイントを形成します。

protective spasm
英語だと一言で済みますが、日本語ではどう説明したらいいでしょうか。
怪我した場所を動かないように、保護するために起こる筋肉の痙攣、硬直、でいいでしょうか。

鞭打ち症で一番苦しいのが、なんといってもこれ!これなのです。

症状固定として後遺症が残ってしまうのが、これが原因なのです。

いつまでもいつまでも首が硬くなって筋肉が緊張してしまうので、酸欠でコリが残って、首や肩や腕に痛みやしびれが残ってしまう。頭痛が起きる。息苦しくて吐き気がする・・。
このprotective spasm がいけないのです!

なので、鞭打ち症で一番気をつけなくてはならないことは、
このprotective spasm をなるべく起こさないこと。
おきてしまったprotective spasm を早く解除して、慢性にしないこと。
これさえ出来たら、怖くない。と 慢性鞭打ち8年のキャリアの私は思うのでした。

で、どうしたらいいのでしょうか・・・。

私はお医者さんではないので、正しい治し方。はきちんとレクチャーできないけれど、
自分でやってしまって、あれは失敗だった・・と後悔していることはいくつかあります。
それだけ、日記に書き残しておきますね。

●痛み止めをきちんと飲むこと
protective spasm は痛みによって強くなります。
なので、痛み止めを初期からきちんとしておけば、少しでもマシにすることが出来たと思います。無意味にお薬が嫌いだったので、なんだか無駄に我慢して飲みませんでした。
飲むべし!痛み止め。

●物理療法のやりすぎ
筋肉は過剰な刺激に対してprotective spasm を作るのです。
あまりにも毎日続く痛みのため、不安でしかたなく毎日のように牽引をしたり、電気をかけたり、なんだかあんまり意味のない物療をたくさんやってしまい、やればやるほどひどくなりました。
いじりすぎだったなあ。と反省しています。

●怒りや不安、憤りなどネガティブな感情でいっぱいだった。
ストレスがますます交感神経を緊張させて、それがますますprotective spasm を強めるのです。今振り返ると、誰のためでもなく、将来の自分に後遺症を残さないために、起こったり、憎んだりしないで、一刻も早く何事もなかったように平常心に戻るべきだったのですが、
「なんで、わたしが・・・」という怒りにとらわれて、いっぱいストレスをためてしまいました。
もちろん、痛みが続くことへの不安や恐怖もありましたが・・。
示談だとか、難しいことはたくさんある複雑な背景の怪我ですが、誰よりも自分のために、
いい意味であきらめるほうがいい。一刻も早く前を向いたほうがいい。
一時の慰謝料よりも、一生の後遺症。加害者側の保険会社からいわれたら頭にくるこんなことばも、慢性疼痛患者本人が自戒をこめて書くことなら許されるでしょうか・・。


さて、ここでふっと思い出して気になることがあります。

「頚椎は頭を支えるだけで十分負担がかかっている関節なので、痛めたときはなるべく負担がかからないようにコルセットをして安静にしてないと、頭の重みがかかって関節に負担がかかるとますます筋肉が緊張してしまう。安静にしてなるべく寝ていてください。」

「動かさないことによって筋肉や関節は衰えてしまうから、コルセットに頼りすぎずに、早くからなるべく動かすほうがいい。むやみに安静にして首を固めてしまうと、どんどん動かなくなっていくよ。」

これは、どちらも整形外科医からかつて言われた言葉なのですが、
ちょっと混乱してしまいますね。

もちろん、怪我の程度や時期にもよるのでしょうが、
いったいどのくらい安静にして、
いつから動かしたらよかったのか
コルセットはある程度しているべきなのか 早くはずすべきなのか
今思い出してもよくわかりません。

痛みは自分にしか見えないし、
筋肉も靭帯も画像には映らないので、お医者さんにも見えないし、
難しいですね。

私は結構ひどかったので、初期のころはどうせ動けといわれても動けなかったとは思いますが・・。

あのころ、どんな風にすごしたらよかったのかなあ。。
by elly_mylove | 2007-01-10 23:45 | 痛みについて