みのもんたさんの腰痛 その2 儀式
2006年 01月 06日
先日のブログで書いたみのもんたさんの腰痛について。
あまりに長すぎるので記事を何回かに分けて書いてみることにしました。
その1で言葉足らずだった部分を補足できるといいのですが。。
生放送の現場は、親が危篤でも休む事が出来ません。
休んだり、自分から降板したり出来るのは、死に至る病気での入院か、
認知度の高い病気での手術だけです。
手術にでもならないことには、休むことも、痛いと訴える事もできなかったみのさんに限っては、
科学的威厳のある病名でよかった。。
がんでもなく、心筋梗塞でもなく、過労による突然死にもならないうちに、まだしも
脊柱管狭窄で休む事ができてよかった。。と思ってはいるのですが、(もちろん病気にならないほうがもっとよかったのですけれど。。。)
私自身は、ヘルニアとか、脊柱管狭窄とかいう脊椎の病名を、だんだん、科学的というよりは、矛盾だらけでとても不思議な病気だな。。と思うようになっています。
20代のころのこと。大学時代の親友が、腰椎ヘルニアの手術をしました。
一部上場企業の総合職としてバリバリ働いていた、男勝りの友人でした。
横断歩道の途中でも、座り込みたいほどの足の痛みがあって、あらゆる代替療法でもよくならない。。ということで、かなりひどい状態で入院したのに、
手術の次の日にお見舞いにいってびっくりしました。
本人がスタスタと歩いて、洗濯物を干していたんです。
にこにこ笑いながら、ヘルニアっていうのは、神経が圧迫されていて痛くなる病気だから、圧迫がとれたらあっさり治るって外科のお医者さんにいわれたの。とうれしそうでした。
そのころの私は、もちろん何の知識もありませんから、なるほど、と感心して、ヘルニアの手術って、良く効くんだな。と思ったのを覚えています。
けれども、今振り返ると、一夜にしてけろりと治るという手術に、逆にすごい矛盾を感じてしまうのです。
しばらく前から私は、「脳の痛み 心の痛み」という慢性痛の本を読み返しているのですが、以前はなんとも思わずに素通りしていた箇所に、何度読んでもよくわからない。とこだわるようになってしまいました。
人様の著書ですが、私は素人なのでお許しいただいて、思い切って簡単にかいつまんで書くと、この本でのヘルニアの痛みの原因は、たとえばこんな風に書かれています。
「椎間板ヘルニアによる痛みは、神経の圧迫によるものとされているが、実は正常な神経は皮膜でおおわれているので、単なる圧迫では痛みは生じない。
ヘルニアの場合は、慢性的な圧迫によって、神経が脱髄という現象を起こしていて、つまり病変してしまっているので、ちょっとした刺激にも痛い状態になってしまっていて痛むのである。」
ヘルニアの手術をすると、椎間板の突起そのものは構造的なものですから、切れば一夜にして引っ込むのでしょうか。それによって、圧迫は確かになくなるのかもしれません。
でも、脱髄してしまって、変化してしまった神経は、もしそれが事実なら、一夜にして元通りになるのでしょうか。
顔に出来た小さなにきびひとつだって、一夜にしてけろりと治るという病気はめったに無いのに、
圧迫を取り除いたらすぐさま痛みが治る、というのは、今思い出すと逆にとても不思議だ、と思うようになってしまいました。
神経が圧迫によって変性して、小さな刺激にも痛むようになっているのなら、手術という大掛かりな刺激でますます激痛を起こしても不思議ではないと思うのですが、
なぜ彼女の痛みは 一夜にしてあんなに劇的に取れてしまったのだろう。。
そうしてその一方で、圧迫をきれいに取り除いたはずなのに、いつまでも痛みが取れない人が沢山いるのは、どうしてなんだろう。
私は素人だから、何にもわからないです。
でも、脊椎の病気というのは、その病名から受けるとてもわかりやすくて科学的な印象とは裏腹に、とっても矛盾が多くて、不思議な病気なのだな。。
それだけは、感じるようになって来ました。
あまりに長すぎるので記事を何回かに分けて書いてみることにしました。
その1で言葉足らずだった部分を補足できるといいのですが。。
生放送の現場は、親が危篤でも休む事が出来ません。
休んだり、自分から降板したり出来るのは、死に至る病気での入院か、
認知度の高い病気での手術だけです。
手術にでもならないことには、休むことも、痛いと訴える事もできなかったみのさんに限っては、
科学的威厳のある病名でよかった。。
がんでもなく、心筋梗塞でもなく、過労による突然死にもならないうちに、まだしも
脊柱管狭窄で休む事ができてよかった。。と思ってはいるのですが、(もちろん病気にならないほうがもっとよかったのですけれど。。。)
私自身は、ヘルニアとか、脊柱管狭窄とかいう脊椎の病名を、だんだん、科学的というよりは、矛盾だらけでとても不思議な病気だな。。と思うようになっています。
20代のころのこと。大学時代の親友が、腰椎ヘルニアの手術をしました。
一部上場企業の総合職としてバリバリ働いていた、男勝りの友人でした。
横断歩道の途中でも、座り込みたいほどの足の痛みがあって、あらゆる代替療法でもよくならない。。ということで、かなりひどい状態で入院したのに、
手術の次の日にお見舞いにいってびっくりしました。
本人がスタスタと歩いて、洗濯物を干していたんです。
にこにこ笑いながら、ヘルニアっていうのは、神経が圧迫されていて痛くなる病気だから、圧迫がとれたらあっさり治るって外科のお医者さんにいわれたの。とうれしそうでした。
そのころの私は、もちろん何の知識もありませんから、なるほど、と感心して、ヘルニアの手術って、良く効くんだな。と思ったのを覚えています。
けれども、今振り返ると、一夜にしてけろりと治るという手術に、逆にすごい矛盾を感じてしまうのです。
しばらく前から私は、「脳の痛み 心の痛み」という慢性痛の本を読み返しているのですが、以前はなんとも思わずに素通りしていた箇所に、何度読んでもよくわからない。とこだわるようになってしまいました。
人様の著書ですが、私は素人なのでお許しいただいて、思い切って簡単にかいつまんで書くと、この本でのヘルニアの痛みの原因は、たとえばこんな風に書かれています。
「椎間板ヘルニアによる痛みは、神経の圧迫によるものとされているが、実は正常な神経は皮膜でおおわれているので、単なる圧迫では痛みは生じない。
ヘルニアの場合は、慢性的な圧迫によって、神経が脱髄という現象を起こしていて、つまり病変してしまっているので、ちょっとした刺激にも痛い状態になってしまっていて痛むのである。」
ヘルニアの手術をすると、椎間板の突起そのものは構造的なものですから、切れば一夜にして引っ込むのでしょうか。それによって、圧迫は確かになくなるのかもしれません。
でも、脱髄してしまって、変化してしまった神経は、もしそれが事実なら、一夜にして元通りになるのでしょうか。
顔に出来た小さなにきびひとつだって、一夜にしてけろりと治るという病気はめったに無いのに、
圧迫を取り除いたらすぐさま痛みが治る、というのは、今思い出すと逆にとても不思議だ、と思うようになってしまいました。
神経が圧迫によって変性して、小さな刺激にも痛むようになっているのなら、手術という大掛かりな刺激でますます激痛を起こしても不思議ではないと思うのですが、
なぜ彼女の痛みは 一夜にしてあんなに劇的に取れてしまったのだろう。。
そうしてその一方で、圧迫をきれいに取り除いたはずなのに、いつまでも痛みが取れない人が沢山いるのは、どうしてなんだろう。
私は素人だから、何にもわからないです。
でも、脊椎の病気というのは、その病名から受けるとてもわかりやすくて科学的な印象とは裏腹に、とっても矛盾が多くて、不思議な病気なのだな。。
それだけは、感じるようになって来ました。
by elly_mylove
| 2006-01-06 12:02
| 痛みについて