心と体の痛みのお部屋 管理人エリーの日記です。


by elly_mylove
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less treatment more exercise

PTより
加茂先生のこの日のブログを読んでから数日たつのですが、
オーストラリアで私が治療を受けていたフィジオセラピスト(日本語で言う理学療法士)
略してPTの役割と、日本の病院でのPTの役割との間には、かなり距離があるのだな。。。と
考えるようになっています。




私にとって、PTの仕事ってどんなものだろう?とあらためて思い浮かべてみました。
私自身は、日本でPTさんにお世話になった思い出が全然ないので、シドニーのPTについてしか語れないのですが、あのころ私は自分のPTのことを、医師とスポーツトレーナーの中間のような存在だと思っていました。

シドニーでのPTは開業権を持っていて、病院ではなく、たいていはスポーツジムでオフィスを持っていることは以前書きました。
ジムにくっついて開業しているのは、オーストラリアでは、それこそ骨折のリハビリから脳梗塞のリハビリ、スポーツ選手のスポーツ障害のリハビリまでリハビリと名の付くものは、病院ではなくて地域にあるスポーツジムで行われることが多いからだと思いますが、運動のメニューを作って指導してくれただけでなく、ベッドに横たわってのマッサージや、マッサージしながらのストレッチなどもずいぶんやってくれたのを思い出します。
私の場合は、治療室のベッドでマッサージを受ける前には必ずジムにあるプールで水泳をやってからだったのですが、最初のころ体力が弱っていて、ちょっと泳ぐと疲れきってぐったりとしてしまったり、筋肉痛がトッピングされることで本来の慢性痛がますますひどくなったように感じて不安がる私に、よくPTがこう励ましてくれたのを思い出します。
「エリー、less treatment more exerdcise! 
慢性痛の治療は、世界的に、治療治療で体をいじるのではなくて、患者が自分で運動をすることでよくなっていくというやり方が主流なんだよ、がんばって!」

そのころ慢性痛の治療をはじめたばかりの私に、PTの存在はとても大きなものでした。
「体の中で、積極的に自分で鍛えることができるのは、筋肉だけなんだよ。
骨を鍛えたり、椎間板をきたえたり、靭帯をきたえたりはできないけど、
筋肉は変えられる。努力で変わっていく。筋肉が変われば、人はほとんどの痛みから解放されるんだよ。」という言葉もとても印象的でした。
私の治療には、薬物もとても大事でしたし、運動も大切でした。
そしてそれ以上に、大丈夫、絶対によくなるから、と常に励まして運動をささえてくれたPTが与えてくれた、前向き、明るさのエネルギーはとっても大事だったと思います。

そのころPTのオフィスには、杖をつきながら通ってくる半身麻痺の患者さんもいれば、
肩をいためたテニスプレイヤーもいたし、側湾症の子供や、骨折あとの患者さんもいました。
オフィスの中には、あんまり機械の類はおいてなくて、そのかわりに、運動をするためのヨガマットや、ダンベルやバランスボール、ストレッチマシンなど、様々な運動補助具がありました。私のように痛みのある患者さんも、マッサージしてもらったり、ストレッチを助けてもらったりしながらがんばって自分で運動をするのです。

日本で痛みの治療にPTが活躍できないのは、痛みのリハビリが機械に頼りすぎているからでしょうか?
整形外科や、接骨院にあるものものしい機械にかかることを、かつて私も痛みの治療だと思い込んでいました。だから、せっかくのPTさんの特性を生かせずに、治療のための電気マシンのスイッチャーになってしまうのでしょうか。
だとしたら、本当にもったいないことだと思います。

less treatment more exercise
今でも私の支えになっているこの一言を、もっとたくさんの患者さんに知って欲しいと思うからです。
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by elly_mylove | 2006-03-22 21:38 | 痛みについて