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心と体の痛みのお部屋 管理人エリーの日記です。


by elly_mylove
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あけましておめでとうございます。

お正月は主人の実家の広島に帰省して過ごしました。
パソコン接続環境になかったので、ご挨拶が遅れましたが、
本年もよろしくお願いいたします。



乗車率160%の新幹線のぞみに、行きも帰りも自由席で乗ってきました。
ホームで待つ事1時間あまり。
その後4時間10分の乗車時間。
頚椎捻挫受傷後8年目にして、ずいぶん強行軍をしても耐えられるようになってきたこと。
考えるとやはり感無量になります。

今年はオーストラリアから帰国して、ゆっくりとお正月気分を味わうのは久しぶりなので
お節料理に、初詣にと、忘れかけていた日本の文化を楽しみました。

ところで。

いつもお世話になっている加茂先生のブログに初トラックバック。

九州大学の医療チームが 神経因性の疼痛の解明に成功したという年末のニュースです。

痛みをめぐる生理学は、こうして私が怪我をした8年前と比べるとずいぶんと進歩を遂げたのですね。

あのころは、受傷した私自身は素人ですからもちろんですが、
かかっていた医療機関にも、慢性の痛みが、患者さんが作り出した心理的なものではなくて、
あるメカニズムを持った現実の病態であるという意識があまり無かったように思います。

けれどもこんな風に、生理学が進歩して、ある一部の機関に情報が行き渡るのと裏腹に、
多くの臨床の現場では、まだまだ痛みに対して よりよい治療を受ける事は難しいという話も最近になって伺いました。

神経因性疼痛・・・痛みのコントロールが難しい手術や外傷のあとの慢性痛患者さん。
そんなCRPSの患者さんの痛みのコントロールに有効な ケタミンという麻酔薬が、
厚生労働省によって麻薬指定されてしまったそうです。
それによって、患者さんに病院側が処方を断るようになってしまったというケースも出てきているとか。。
新年早々のメーリンググループでこんな記事を目にすると、
まだまだ、もっともっと医学が進歩して、余分な偏見が無くなって、
痛みを抱える患者さんが、一日も早く心と体の痛みを手放せるようになってくれたら。と
願わずにいられません。

私にできる事はとてもささやかだけれど。。

今年もそう祈願して、皆さんとお話をしていきたいと思っています。
by elly_mylove | 2006-01-03 21:16 | 医療について考えること